ホーン増設・追加でダブルホーン化(純正平型ホーン+渦巻ホーン1個)ソリオ・バンディット(MAD7S)スズキ車

スズキ・ソリオ「バンディット」(MAD7S)の「ピー」と言う情けないホーン音を改良すべく作業しました。
単純にクラクションの音を良くするためには、安いクルマの純正ホーンだとシングル(1個)のため交換して「ダブルホーン」(2個)にするのが定番です。
そもそも標準装備だと単発ホーンのため、音が1色だけでバイクか?と思うような恥ずかしい音がなります。

以前のソリオ(MA36S)では、純正ホーンの位置がフロントのだいぶ下のほうだったので手が届きにくく作業が面倒なため断念していました。
しかし、MAD7S ではだいぶ上のほうにあってフロントカウルを外さなくても手が届く状態だったので改良した次第です。

高級車の場合、シングル(1個)だけでなく、音が違うダブル(2個)のホーンを装着することで深みのある音が鳴る仕組みです。
ホーン1個ではあの音は出せません。
例えばレクサスなどの場合、高音が500HZ前後、低音が400HZ前後になっていて、その両方を同時に鳴らすことで高級感(ハーモニー感)あるクラクションの音になります。
ただし、面倒な作業はやりたくないし、業者に取付・交換を依頼すれば最低8000円の工賃がかかります。
よって自分でも簡単に音色を変える作業方法として下記を検討しました。

平型の純正ホーンはそのままで渦巻ホーンを追加 (増設)

純正ホーンを渦巻ホーンに変更する方法です。
平型から渦巻のシングルにするだけでも音色が変わります。
もしこの方法を取るのであれば、400Hzなど低音を1つにしたほうが音が気に入ると思います。

ソリオ(2020年3型)の場合、エンジンが小型の3気筒になったこともありエンジンルームには隙間が多くなりホーンを増設しやすくなりました。
しかし、純正ホーンを撤去するとまた大変です。
よって、純正ホーンはそのままつけておいて、他の位置に渦巻ホーン1個を設置する「追加」方式を取ってみました。
ハーネスはトヨタ汎用型のコードでコネクターも一致します。
※あなたのスズキ車がトヨタ車コネクタなのかは当方で保証するものではありません。(自己責任でお願いします)
そのため、渦巻ホーンじたい「トヨタ」のタイプを購入すれば、配線もカプラーONで簡単にできます。
ただし、アース(-)はボディーからになるので、増設ホーンじたいを鉄板のボディーにネジ部分を固定する必要性があります。
また、ホーンの開口部は水・ほこり等が入らないように「下」方向に向けてください。

トランクルームを開けてみて、ボルトを通す穴が開いているところに、追加でホーンを設置できそうか?確認してみてください。
ソリオの場合、エンブレム後方にちょうどボルトが出ていて、そこにステーを固定してみました。
※エンジンの熱にさらされるのがちょっと心配ですが・・
ハーネスはトヨタ汎用を使えば、既存のコードから延長できますのでほんと簡単作業です。
上記の方法は、純正ホーンは使わないけどそのまま設置状態を維持して配線は外し、トヨタ向け渦巻ホーン1個を取り付けて、外した配線にトヨタ汎用配線を使う(延長する)と言う、既存を残したまま渦巻シングルホーン1個にする方法でした。
これで配線の加工は不要です。

ちなみにトヨタホーンハーネスは単品でも通販などで購入可能です。
トヨタ用のソケットはスズキ・ソリオ (MA46Sなど) でも採用されているのでそのまま使えるのです。(古いソリオは未確認)

純正ホーン + 渦巻ホーンのダブルホーン

色々と検証した結果、私は純正ホーン + 渦巻ホーンの2つ使用「ダブルホーン」にしました。
理由は2つありまして、低音の渦巻ホーン1個だと軽く鳴らした際に思ったより音が小さかったことがまずあります。
設置位置の問題もあり、外に音が出にくいので小さな音に聞こえたのかも知れません。
もうひとつは、渦巻ホーンはダブル(2個)で購入していたので1個余るのですが付属していたトヨタ汎用コネクタ対応のハーネスは1本から2本への分岐型でした。
分岐していない1本を未接続でも、もちろん渦巻の音はなるのですが、その使わない1本のコードが余っているので純正ホーン接続しました。
このように純正ホーンの高音域と、渦巻ホーン(400Hz)の低音域の両方が同時に鳴るようにしました。
これでもともとの純正ホーンの音も外には十分でますが、渋めの低音が加わりなかなか良い音になっています。
以上、純正ホーンを生かしつつ、400HZ渦巻ホーンを追加した増設方式でした。
車検はダブルホーンでも原則として問題ありません。

実際に購入した物

今回実際に購入した渦巻ホーンは下記のセット品。
渦巻1個買うのと2個セットと価格がそんなに変わらなかったので2個を購入しています。
簡単作業できるポイントは「トヨタ汎用」(もしくはトヨタ純正)となっているホーンを選択すること。(ミツバさんなどには無い)
あと、分岐ハーネスを別に買わない場合は下記のようにセットになっているのを選ぶこと。
もし、ソリオ以外の車種につける場合は、装着できるスペースがあるか?、配線が届きそうか?よく確認してください。

実際にはロー(400HZ)しか使っていないので、Hi(高音)は1個余ってます。
予備ヒューズセットは下記。

自動車の場合ヒューズは切れるときは短時間に何回も切れることがあるので、上記のようにある程度の数をストックできていると安心です。
ヒューズ切れたままだと最悪動かないときがありますので、本修理に出すまえの応急処置用に交換できるようにしておくと言うことです。

懸念事故

純正ホーンが1個に対し2個のホーンを取り付ける場合、車両側の電装設計がホーン1個(4A程度)で行なわれているため、2個にした場合に2倍の電流(8A)流れます。
よってシングルホーンからダブルホーンへ交換(増設)した際は、車両側の回路を保護するため「リレー」配線を施すのが適切です。
またリレーをつけたほうがホーンの音色も良くなります。
ただし、リレーを噛ますためには、既存のトヨタ汎用ハーネスに「リレー」を追加する「加工」が必要です。
しかし、バンディットMAD7Sの取扱説明書を見る限り、ホーンは単独配線になっているようでヒューズも15Aのようです。
よって、ホーン増設して8A程度では問題ないと判断しています。
でも、万が一、ヒューズが切れた場合に備えて「予備ヒューズ」を車内に携行しているのは言うまでもありません。
もしヒューズが切れたら、ホーンは1個だけなるように変更するつもりです。

スズキなど大衆車の場合、標準ホーンは期待できません。
LEDエンブレムがディーラー・オプションであるのですから、ホーンのダブル化もディーラーオプションであれば良いのにな?と思うこの頃です。(ホンダ・スバルなど一部の車種はある)

ホーン交換・増設などのDIYは自己責任でお願いいたします。