ピーマンの家庭菜園記録【プランター菜園】

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 夏野菜の中で一番高温に強いのはピーマンで、温暖化の日本では栽培しやすい野菜であり、初心者にもお勧め。
 ヨーロッパを経て日本へピーマンがやってきたのは、16世紀頃。ピーマンはペッパー(とうがらし)の仲間で、明治初期の日本では辛味のあるトウガラシが広く栽培されたが、ピーマンはあまり普及しなかった。カロテンやビタミンCが豊富で日本の一般家庭の食卓でも良く食べられるようになったのは戦後のこと。

 ピーマンが苦手なお子さんや、好き嫌いでピーマンを食べない子供がいるご家庭では、是非、子供と一緒にピーマンを育てて、ピーマンを食べられるようになって欲しい。

種まき

 発芽適温は25~30℃。日本では2月~4月に種まきして、夜間20℃、昼間30℃を維持できれば1週間ほどで発芽するが、3月前後で日中30℃は難しい。このように種から育てるのは温度管理が厳しいので、苗を購入すると良い
 4月中旬頃から販売開始されるが、最も良いのは5月中旬~6月上旬に苗を購入する事。。苗はとにかく「がっちり」としているものが良い。ただし、枯れるのは秋なので、早く植えればその分、収穫回数が増える。
 本葉が10枚以上で、一番多く花がついている大苗を購入すると収穫が楽しみ。

植え付け

 小さな鉢を使用すると、根の張りが弱く、病気や害虫に弱くなりやすいので、たくさん収穫するためにも大きな鉢やプランターを使用したい。
 植え付けの際の株間は45cm以上が理想。また、植え付けの際に株のそばに支柱を立てておこう。大きく成長したら、実の重さや風などで茎が折れないように、茎と支柱をヒモなどで結ぶためだ。




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日照量

 
 植物は肥料は無くても育つが、日光は必要不可欠で、ほとんどの野菜においても成長の源は「太陽の光」。できる限り日当たりの良い場所にプランターを置くと、育ちも早く、早く収穫でき、実もたくさんなる。
 半日日陰になるような場所だと、収穫量は大幅に落ちる。

水やり

 厳密な水の管理は不要。基本は毎日の朝に1回。1日に何回も水を上げるのは、根が腐ったりすることもあり、良くない場合もある。
 なお、ピーマン系は根が浅いので、表面の土が乾燥すると良くない。気温が高い夏場の夕方、土の表面が乾いてたら夕方にも1回あげると良い。
 旅行などで数日以上、水をあげられない場合は、対策が必要。

肥料(追肥)

 追肥は定植後、20日後くらいに最初の追肥を行う。追肥は、水を薄めた液肥を2週間に一度与える。
 その後は、15日おき位に、定期的に追肥。
 収穫するたびに化成肥料を与えると、たくさん収穫できる。

支柱

 1株に1本、長さ100cm以上の支柱を立てる。実がなると重さで茎が折れたり、強風で茎が折れたりしないようにするため。
 きゅうりなどのツル系と異なり、自然に棒に巻きつかないので、枝と支柱の所々を、ひもなどでゆるくしばって固定する。

間引き・摘心

 摘心とは--脇芽や花、実の成長を促したりする為、植物の大事な成長点(茎の先端等)を手やハサミで切る事。
 基本は「3本仕立て」。幹(主枝)から葉が出ている付け根のところから、わき芽が出てくる。一番最初に花が付いた枝と、その花のすぐ下の枝2本を残し、他のわき芽はすべて摘み取り、3本仕立てにする。主枝から横に伸びる葉の付け根にある「わき芽」 「わき芽」を残すと、そちらの成長に栄養分が取られるので、花が付いてから早めに摘むと良い。
 実は一番上の葉からの栄養だけで充分育つ。
 繰り返すが、最初の花より下の枝は1~2本残して、それより下の枝は、思い切ってすべて付け根から切るのが良い
 ただし、放任でも収穫数が少し減る程度なので心配はない。

収穫

 花が咲いてから15~20日頃から収穫開始。収穫しても、何回も実がなる。
 一番最初の果がついてから2週間くらいは株に負担をかけないように、ゴルフボールサイズ(4~5cm程度)になったら若どりをする。
 これは、まだ株が成長しきれておらが、大きな実を維持するにはすごくパワーを使うので、株に大きな負担が掛かり、その後の収穫に影響がでるからだ。涙を飲んでちょっと早いかなくらいの際に収穫する。 収穫は、手ではもぎとりにくく、株を傷めてしまうのでハサミを使おう。
 2回目以降の収穫はピーマンの場合6~7cmくらいの大きさになったら収穫したいが、好きな食べごろサイズのときに収穫すればOK。柄を長めにつけて切りとると良い。
 基本的に6月位から10月位まで収穫可能。秋には、やや収穫を遅らせて赤く熟した果実を収穫してもよい。

注意点

 根が浅く乾燥に弱い為、土の乾燥防止のため、真夏には敷き藁をする。
 夏の高温期は果実が「日焼け」し易いので、鉢の向きを変える等、遮光対策をすると良い。
 害虫を発見したら、早めに駆除する
 シシトウは鉢栽培の場合、どうしても辛味がでやすい。

連作

 1度ピーマンを育てた場合、土の栄養素などがだいぶ取られてしまうため、3~4年は連作しないほうが無難。
 連作する場合は、土を再生させると良い。
 後作には、きゅうり、ブロッコリー、キャベツなどがお勧め。

小生が使用したプランター育成内容

 プランター  45cm間隔  最大2株までが良いか?

 支柱 100cmを各株に1本

実録

 あまり詳細でなくてごめんなさい

 <1回目>

 6月6日 ピーマン苗を1株、プランターに植え付け
 7月20日 最初の実を収穫
 11月初旬 最後のピーマンを収穫。のち低温により枯れる

 <2回目>

 4月15日 ピーマン苗を2株、プランターに植え付け
 5月01日 天候不順で心配していたが、ツボミができ始めているのを確認。間引きする。
 6月05日 開花後に最初の実がなり始めた。
 8月    猛暑でも比較的元気に、実が次々となる。
 10月上旬  一部の葉が枯れ始めたが、まだ、実がなる。